【レビュー】太平山 純米吟醸 澄月|秋田の名水が育む“月光のように澄んだ”日本酒の魅力を徹底解説

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太平山 純米吟醸 澄月の味わい・香り・飲み方を徹底レビュー

太平山 純米吟醸 澄月

秋田県の老舗蔵元・小玉醸造が手がける「太平山 純米吟醸 澄月(ちょうげつ)」は、白神山地の清らかな伏流水を使った淡麗で上品な日本酒です。口に含むとすっと喉を流れ、月光のように静かで澄んだ余韻が広がります。控えめな吟醸香とやわらかな旨味が調和し、冷やしても常温でも心地よいキレの良さを楽しめます。秋田の自然と職人の技が織りなすこの一本は、贈り物にも最適な逸品。静かな夜に月を眺めながら味わいたい、まさに“飲む月光”と呼ぶにふさわしい純米吟醸酒です。


導入:秋田の名水が育む「太平山 純米吟醸 澄月」という一本

秋田県の老舗蔵元・小玉醸造が手がける「太平山 純米吟醸 澄月(ちょうげつ)」は、その名の通り“澄んだ月”をイメージした清冽な味わいが魅力の日本酒です。
白神山地の伏流水という日本屈指の軟水を仕込み水に使い、口に含むとまるで月光が喉をすべるようにすっと消えていく――そんな淡麗さと透明感を感じさせます。

香りは穏やかで、華やかすぎず上品。吟醸香が優しく立ち上がり、控えめながらも品格を感じる印象です。
秋田の冷涼な気候と蔵人たちの丁寧な造りが生み出す「太平山」は、全国新酒鑑評会でも高い評価を得る銘柄。その中でも「澄月」は、“日常で楽しむ吟醸酒”として完成度の高いバランスを持っています。

“淡麗”でありながら“旨み”をしっかり感じさせる――そんな秋田酒の神髄を一口で体現した、静かで美しい一本です。


スペックと味わい解説

商品名: 太平山 純米吟醸 澄月(ちょうげつ)
製造元: 小玉醸造(秋田県潟上市)
内容量: 720 ml
アルコール度数: 15%
推奨温度: 涼冷え(すずびえ)
原料米: 秋田酒こまち(推定)
仕込み水: 白神山地の伏流水

この「澄月」は、精米歩合55%前後の純米吟醸クラス。吟醸酒特有のフルーティな香りを控えめに抑え、清らかな味の伸びと繊細な酸味で勝負しています。
香りは白い花を思わせるように上品で、飲み口は淡くやわらか。冷酒でいただくと清らかさが際立ち、後味はすっと消えていく“キレ”が特徴です。

白神山地の軟水は口当たりをまろやかにし、喉越しを滑らかに整えています。アルコール感は穏やかで、初心者にも飲みやすく、軽快ながらも奥に米の旨味を感じる一本。
飲み方としては、冷蔵庫から出して少し温度が戻った涼冷え(10℃前後)が最もおすすめ。香りと旨味の両方がバランスよく広がります。


テイスティングレポート:清らかな旨味と月光のような余韻

グラスに注いだ瞬間、透明感のある澄んだ香りが立ちのぼります。
最初の一口では、米の柔らかな甘味が舌先を包み込み、続いてほのかな酸味が全体を引き締めます。香りは控えめでありながら、口中でふわりと広がる“穏やかな吟醸香”が心地よい。

中盤から後半にかけては、まるで白磁の器を思わせる清楚な印象。
苦味や雑味は一切なく、最後には「月光の雫」のようにすっと消える後味が残ります。まさに“澄んだ夜の酒”と呼ぶにふさわしい仕上がりです。

ペアリングとしては、白身魚の刺身・湯豆腐・山菜の天ぷらなど、淡い旨味を持つ料理との相性が抜群。
常温に近づけるとややふくらみが増し、旨味が前に出てくるので、季節や食事に合わせて温度を調整するのもおすすめです。

冷やで飲むと「洗練」、常温では「柔和」――まさに、月の光のように変化を楽しめる日本酒です。


蔵元の歴史と製造背景

秋田県潟上市に蔵を構える小玉醸造株式会社は、明治12年(1879年)創業の老舗酒蔵。
代表銘柄「太平山(たいへいざん)」は、秋田を代表する清酒ブランドとして全国に名を知られています。
その特徴は、白神山地の伏流水を使用した繊細な仕込みと、秋田の気候を生かした低温発酵。これにより、やわらかく上品な味わいの酒を生み出しています。

「澄月」は、その中でも“透明感”をテーマに開発された純米吟醸酒。
名前の通り、澄み渡る夜空に浮かぶ月をイメージし、「清らかさ」「静けさ」「美しい余韻」を表現した一本です。

小玉醸造はまた、一貫して手作業による丁寧な造りを守っており、麹づくりから搾りに至るまで職人の技が息づいています。
地元秋田の米と水へのこだわりはもちろんのこと、
“酒は人を映す”という信念のもと、まじめな酒造りを続けているのがこの蔵の魅力です。

さらに、太平山ブランドは国内外のコンペティションで高い評価を受けており、
IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)日本酒部門や全米日本酒歓評会でも入賞実績を持つなど、世界からも注目されています。


購入ガイド:価格・保存・おすすめの飲み方

■ 容量・価格帯
太平山 純米吟醸 澄月は、720mlと1.8Lの2サイズで販売。
価格は720mlでおよそ税込1,700円前後(※2025年時点)。
同クラスの純米吟醸としては比較的手頃で、品質を考えるとコストパフォーマンスに優れています。

■ 保存方法
直射日光を避け、冷暗所または冷蔵庫で保管が理想。
開栓後はなるべく1週間以内に飲み切ることで、繊細な吟醸香と軽快な酸のバランスを楽しめます。

■ おすすめの温度帯
最適温度は涼冷え(10℃前後)
香りと味のキレが最も活きる温度帯であり、軽やかな酸が爽やかに広がります。
一方で、常温(20℃前後)では旨味がまろやかにふくらみ、少し甘味が増す印象。
夏は冷やして、冬は室温で――季節に応じた変化を楽しむのもこの酒の醍醐味です。

■ ペアリングおすすめ料理

  • 初夏:鮎の塩焼き、枝豆、冷奴

  • 秋冬:ブリ大根、湯豆腐、きのこの天ぷら

  • 通年:白身魚の刺身、和風カルパッチョ

清涼感のある酒質は和食全般に合い、特に“出汁”を使った料理との相性が抜群です。


まとめとおすすめシーン

「太平山 純米吟醸 澄月」は、その名が示す通り静寂と透明感を味わうための一本です。
派手さはありませんが、飲むほどにじんわりと広がる米の旨味と、すっと消える余韻の美しさが心を癒してくれます。

特別な日の乾杯というよりも、静かに一人で味わう夜や、大切な人と語らう時間に寄り添うタイプの日本酒。
また、贈答品としても高評価で、上品なパッケージデザインはギフトシーンにもぴったりです。

月を眺めながら、ゆっくりと盃を傾ける――そんな情景が似合うお酒。
秋田の名水と職人の技が融合したこの一本は、まさに「飲む月光」。
清らかさの中に確かな深みを感じさせる、上質な純米吟醸酒です。

 

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