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陸羽132号×木桶仕込み×暁鐘瓶。新政が描く“原点回帰の酒”『Earth』を味・哲学・背景から解き明かす。
『Earth(アース)』は、秋田の老舗・新政酒造が手がける自然派日本酒。全量無農薬栽培の「陸羽132号(愛亀)」を用い、木桶で仕込み、13度原酒ながら芯のある味わいを実現した1本です。伝統品種と現代醸造技術の融合が生み出すその風味は、口にするたびに“土と人とのつながり”を感じさせてくれます。新政の「Colors」シリーズの中でも、特に農業的思想が強く反映された本作は、自然派志向の方や深い酒の背景に魅力を感じたい方にこそおすすめです。
まずここから|Earth(アース)ってどんな日本酒?
『Earth(アース)』は、秋田の酒蔵「新政酒造」が手がける「Colors(カラーズ)」シリーズの中でも、最も農業的こだわりが強く表現された一本です。木桶仕込み・無農薬米・自然酵母による醸造という、手間と時間をかけたナチュラルな酒造りが特徴。
内容量は720mL、アルコール分13度の原酒ながらも優しい口当たりを持ち、自然派志向の日本酒ファンや贈答用としても高く評価されています。ボトルには「暁鐘(Morning Bell)」という霧のようなフロスト瓶を使用し、視覚的にも神秘的な美しさを演出しています。
造りのこだわり|原料米「陸羽132号(愛亀)」とは?
『Earth』の個性を語るうえで外せないのが、原料米の「陸羽132号(通称:愛亀)」です。この米は1921年(大正10年)に秋田で誕生し、「亀の尾」と「愛国」という日本酒界の伝説的な品種を親に持ちます。
この米は冷害に強く、農薬を使わずに栽培しやすいという特徴があり、詩人・農業思想家の宮沢賢治が作付けを推奨したことでも知られています。新政では自社圃場の中心品種として栽培されており、自然との共生を重視した酒造りの象徴的存在です。
まさに、“育てる思想”を持つ日本酒として、Earthはこの米の本質を体現しています。
味と香りの特徴|飲むとどう感じる?味わいの傾向
『Earth』はアルコール度数が13度と控えめな原酒ながら、米の力強さと清らかさのバランスが見事に取れた味わいが魅力です。口に含むとまず感じるのは、硬質な米由来の芯のある旨み。その後、自然発酵ならではのやわらかく繊細な酸が広がり、飲み終えた後には凛とした余韻が残ります。
香りは控えめで、白桃や野花、淡いスパイスを思わせる香気がふんわりと漂います。フレッシュな状態ではシャープな輪郭を感じさせ、冷蔵熟成を経ることで丸みを帯びた深みある味わいへと変化していくのも楽しみの一つです。
ここが唯一無二|仕込み・瓶・製法の美学
『Earth』の存在感を際立たせるのが、「木桶仕込み」「フロスト瓶」「全量無農薬栽培」という三位一体のこだわりです。
まず仕込みは、現代では希少となった木桶発酵。ステンレスやホーローと違い、微生物が棲みつきやすく、自然な発酵を促すことができます。これにより、他の酒にはない複雑で奥深い味わいが生まれます。
ボトルは、「暁鐘(Morning Bell)」と名付けられたフロスト加工の瓶を使用。これは夜明けの光をイメージしたデザインで、酒の“原点=土に還る”というコンセプトを視覚でも表現しています。
さらに、原料米はすべて自社圃場にて無農薬で栽培された「陸羽132号」。このように、素材・道具・哲学のすべてにおいて徹底された造りは、まさに“唯一無二”の日本酒といえるでしょう。
シリーズ内での位置づけ|「Colors」の中でのEarthとは?
「Colors」シリーズは、新政の定番シリーズでありながら、それぞれ異なる酒米や哲学を反映した“実験と表現”の集合体。その中でも『Earth』は、農業的思想を最も強く打ち出した1本として位置づけられています。
「改良信交」や「亀の尾」を使った他の酒も個性豊かですが、『Earth』はその名の通り、土(産土)に根ざした原点回帰の精神を象徴しています。
「見た目」「ストーリー性」「味わいの複雑さ」すべてにおいて、新政を深く知りたい人が最後にたどり着く酒ともいえるかもしれません。
そのため、初めての新政としてはやや上級者向け。しかし、自然派や農法に興味がある人にとっては、最も心に刺さる酒でもあります。
おすすめの楽しみ方|温度・ペアリング・熟成
『Earth』は冷酒から常温まで幅広く楽しめますが、13度の原酒であることを踏まえると、**12〜16℃程度の“やや冷”**が最もバランス良く味が広がります。酸味と旨みのバランスが最も引き立つ温度帯です。
相性の良い料理
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グリル野菜や豆腐ステーキなどの素朴な料理
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白カビチーズや軽めのスモーク系食品
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出汁ベースの和惣菜(煮物・お浸しなど)
また、『Earth』は冷蔵熟成にも向いています。半年〜1年で酸が落ち着き、より円熟した旨みを持つ酒へと育っていきます。飲み比べや“寝かせ酒”を楽しむ上でも、非常にポテンシャルの高い1本です。
購入ガイド|どこで買える?入手方法と注意点
『Earth』は限定流通のため、スーパーや一般的な酒販店ではまず手に入りません。基本的には、新政酒造と契約を結ぶ**正規特約店のみで販売されており、主に以下の方法で入手できます。
主な購入ルート:
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全国の新政特約店(要予約・抽選制の店舗も多数)
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一部の日本酒イベントや百貨店の特設販売
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プレミア価格での二次流通(※推奨しません)
注意点:
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正規販売価格より高額な転売商品に注意
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要冷蔵商品のため、冷蔵管理できる通販ショップ以外では購入非推奨
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特に人気の高い「Earth」は年に1回の出荷が主流で、事前に予約受付を行う特約店も多く、SNSでの情報収集が重要です
販売価格の目安:
正規価格は約3,500〜4,000円(720ml)ですが、流通量が限られており、実際の入手難易度は高めです。
まとめ|『Earth』はどんな人におすすめ?
『Earth』は、新政酒造の哲学が詰まった、まさに“地に足のついた酒”。その魅力は、原料・製法・味わい・デザインのすべてにおいて自然と人のつながりを感じさせる深みにあります。
こんな人におすすめ:
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🌾 自然派・ナチュラルな日本酒が好きな方
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📚 米や酒造りの背景にストーリーを求める方
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🎁 大切な人に“意味のある贈り物”をしたい方
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🔍 新政の奥深さに触れてみたい日本酒中級者以上の方
『Earth』は単なる1本の酒ではなく、土・人・歴史の物語を味わう体験そのもの。あなたの日本酒ライフを、より豊かにしてくれる存在になるはずです。
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